秋の味覚のご紹介【管理栄養士コラム】

99日は重陽(ちょうよう)の節句

菊の節句・栗の節句ともいわれる秋の節句の日です。この日は菊を飾り、栗ご飯を炊いてお祝いをします。栗は疲労回復・糖質エネルギー変換をサポートするビタミンB₁を多く含む食品です。適量を摂取して健康を保持していきましょう。

旬の食品は季節感を楽しむだけでなく、栄養価が高く、比較的値段もお安く手に入ります。日常に意識して取り入れるといいですね。

まだ暑い日が続きますので水分補給はかかせませんが、きのこやおいも、ぶどうなど秋の旬の食品で秋を感じてみるのはいかがでしょうか?

 

運動の秋

炎天下での運動は推奨できかねますが、夏のただ中に比べれば気温も落ち始めるでしょう。夕方ごろの涼しい時間に、あるいは室内で身体を動かしてみましょう。

運動後30分以内に糖質とたんぱく質を適量とることで血液量の増加が見込める研究結果もあります。運動後には牛乳やアミノ酸を含む飲料の摂取がおすすめですよ。

ただし飲み物は液体、思ったよりも重量をとってしまうもの。飲み過ぎは注意です。カロリーオーバーの元にも成りえます。

 

ビタミン

ここでビタミンについて軽くご紹介します。

ビタミンというのは身体に起こる色々な作用をサポートしてくれる栄養素です。様々な種類があり、それぞれに役割があります。

たとえば栗に含まれるビタミンB₁は糖質を身体を動かすエネルギーに変換してくれ、疲労回復をサポートしてくれます。B₂は粘膜の保護、B₆はたんぱく質の代謝サポート、ビタミンAやC、Eは抗酸化作用など、摂取基準が定められているものだけでもたくさんの種類があります。

これらビタミンは少量ずつ様々な食品に含まれていることが多く、適切に摂取するためには色々な種類の食品を利用していくことが重要です。

野菜や果物は様々な種類を取り合わせて食べやすい食品ですから、効率的に摂取していけるといいですね。

🍽️管理栄養士監修 レシピ🍴

【秋の味覚 栗ご飯】

お米:二人分で1合程度

栗:ひとりあたり100g程度(5個くらい)

塩:ひとりあたり小さじ1/2

栗はさっと洗い、水に2時間以上漬けておきます。時間がないときは4050℃くらいのお湯に20分以上漬けます。お米も研いで水に漬けておきます。30分~1時間程度漬けます。

栗をむきます。おしりのあたりを包丁で落とし、厚い殻を手で向いてから渋皮を包丁で剥くときれいに取れます。剥いたものは水に晒しておきます。

分量分の塩をお米を浸漬した水に溶かし、上に栗を拡げて炊飯します。

底からさっくりと混ぜ合わせて完成です。

栗はビタミンB₁のほかビタミンCや食物繊維も豊富です。お好みに合わせて香り漬けにお醤油といっしょに炊き込んでもおいしいです。

 

 

【秋鮭のホイル焼き】

鮭:ひと切れ

きのこ:しめじ、舞茸、えのき、しいたけなど包める範囲で

玉ねぎ:1/4個程度

塩コショウ:適量

バター:半かけ

玉ねぎは薄切り、きのこは手で分けて一口サイズにします。しいたけやえのきは包丁で石突を切り、食べやすいサイズにカットしてください。

アルミホイルを拡げ、サラダオイルを焦げ付き防止に少量塗り、玉ねぎを敷き、鮭を載せてきのこを被せ、塩コショウを振ります。

バターをのせて包み、フライパンにのせ、中火で4分、更に弱火で78分程度加熱します。

脂ののった秋鮭と、秋の味覚きのこをたっぷりとれるホイル焼きです。バターの香りと蒸し焼きにすることで玉ねぎの甘みも引き立ちます。召し上がる時はお好みでしょうゆをかけて召し上がってください。