吉祥寺通り花岡クリニック、消化器内科の門阪(かどさか)です。
痔を患っている方のことを「痔主(じぬし)」さんと呼ぶようですよ。
どなたが名付けたのかは存じませんが、なかなかのネーミングセンスだな、と感心します。
日本人の3人に1人は痔主さんだそうです。
そんなメジャーな病気ですが、その痔を診る肛門科、医療界では結構コアな領域です。
現在の研修制度では、初期研修医の間に色々な科を回って一通りの病気を診られるようになるのですが、肛門科に関しては、積極的に「肛門科」を勉強しようと行動を起こさないと、学ぶ機会を得られないのが現状です。
そんな私も、駒込病院で勤務しているときは、院内に肛門科がないため、痔のことを相談されてもわからず、近隣の肛門科クリニックに紹介させて頂くことが多々ありました。
今すぐ手術が必要な重度の痔は、外科の先生が診てくれます。
でも、手術が必要でないレベルの痔を診てくれる先生を探すのは、容易ではないと感じます。
外科の先生が開業をきっかけに痔の手術について勉強したけれど、手術適応のない痔についてはあまり興味がない、とか。
便秘の診療を行っている消化器内科も、大腸カメラでしょっちゅうお尻に触れているわりには、痔となると「専門外」というのが本音かと思います。
おしりの悩み…特に女性は妊娠・出産をきっかけに痔主になられた方もおられると思いますが、
おしりを見てもらうのを恥ずかしいと思って、受診をためらっている方も多いのではないでしょうか。
私自身、お尻のことを診てもらうとしたら同性の先生がいいな、と思います。でも肛門科の先生って、圧倒的に男性の先生が多いですよね。
お尻を診てくれる女性の先生、どこかにいないかな、と思っていました。
でも、近隣にはいない…。
ならば、私がなりましょう、と。
これまで、きちんとお尻のと向き合いたいと思いながらも、どこで勉強したら良いのかわからず…という感じでしたが、ついに最近ご縁があり、肛門科専門のクリニックで勉強をさせて頂いています。
有名な女性の先生なのですが、さすがはご専門。行く度に目から鱗で大変勉強になっているので、すぐにでも当クリニックの患者さんに還元していきたいと思っております。
当院は痔の手術はしませんが、肛門内科までは私も診られるようになってきました☺︎
お尻も診られる消化器内科、女性医師として、気軽にご相談頂ければと思います♪
悩める痔主さんへ一言。
痔が痛い時は、お風呂に入って温めるべし!
